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 解せない記憶

約1ケ月ぶりのご無沙汰です。
皆様お元気ですか?

すいませんねえ1ケ月も留守してしまって。

なんかこれ1ケ月更新していないと先頭にスポンサー広告が表示されてしまうのですな。
くもの巣状態ってこってすね。すんません。

この1、2ケ月というか今も続いているのですが、少々ワタスの周辺が慌しいものでブログの更新が不定期になるかもしれませんが、そんでもお付き合いくださると幸いでございます。


最近、ワタスのブロとものおちんさんのブログで未来の変え方について伝授してもらおうというおちん教室のまっ最中なのですが、自分の小さいときの記憶と向き合う場面が多くあってそんな時決まってこの曲が脳内を駆け巡っているのです。

ナウシカ・レクイエム(遠い日々)

Nausicaa Requiem ナウシカ・レクイエム Ver02 (stereo for headphone)
http://youtu.be/MnCGBtEdIMQ


ということでこの曲にのりまして今回は、ちとワタスの小学生の頃の記憶を遡ってみたいと思いまつ。
せば。



ここは東京のとある下町のはずれ。
昔からこの近辺は動物の皮を加工する小さな町工場があちこちに集まっている地域でありました。


Tくん:「こっち、こっち、ここからなら煙突が見えるよ。」

ワタス:「えっ?工場の煙突?」

Tくん:「そうだよ。ここは秘密の場所なんだ。煙突が3つあるのが2つに見える。"おばけ煙突"っていうんだよ。」

小学3年生の頃、学校で友達になったTくんの家に遊びに行った時のこと。
ワタスの記憶の中にちょっとだけ解せない記憶が紛れ込んでおりました。


Tくんの家はこの町のはずれで小さな牛革加工工場を営んでおり、周辺は動物の皮を加工する工場の密集地となっておりました。
ワタスの家のご近所さんからは、この地域にはあまり近寄ってはいけないとキツく言われておりますた。しかし、何でそうなのかは全く教えてはくれず、理由もなしに行くなはねえもんだとそんな人達のいうことなどまったくもってへのかっぱでTくんの家へ遊びに行っていたのです。

日本のあちこちで、牛皮を扱ったり食肉工場のある地域は昔から"部落"という言葉で差別されてきた問題がありました。Tくんの家は昔からまさにその差別を受けてきたのです。

今から思えば、それはこの地域特有の匂いがそのきっかけを作ってしまったのではあるまいかと思います。この地域には牛肉や牛皮を扱うせいかそれはそれは物凄い匂いが充満しておりました。そう、ラーメンのスープを仕込んでいるときのとん骨や牛骨スープから出るあの獣臭い匂いをキツクしたような感じ。

それがこの地域どこに行っても匂ってくるのでこの地域に入るだけで慣れていないと気持ち悪くなります。(まあとん骨ラーメン好きなら幸せ感じるかもしれないが(笑))その匂いがこの地域と外の地域とを見えない境界線で分断しているかのように思えたのです。

Tくんの家に行ったとき、はじめての匂いにかなり戸惑いを感じたのですが、親切にしてくれるTくんや家の方々に接しているうちにそれも気にしないようになっていきました。



Tくんはその日彼が一番大切にしているという屋上に近い秘密の場所にワタスを招待してくれたのでした。

Tくん:「こっち、こっち、ここからなら煙突が見えるよ。」

ワタス:「えっ?こんなところに工場の煙突?」

Tくん:「そうだよ。ここは秘密の場所なんだ。煙突が3つあるのが2つに見える。"おばけ煙突"っていうんだよ。」


外は少し寒かったけどオレンジ色に染まってゆく美しい秋の夕暮れを背景に古ぼけた工場の煙突が2本、はっきりと見えました。切なくなるほど美しい光景を冬へ向う寒さと共にTくんとワタスはその小さな胸に刻み込んだのでありました。
Tくんはワタスに将来はここ(この町)から出たいんだとボソッとした声で言いました。
でもなぜ出たいのか。その時Tくんやそのご家族が抱えていた問題など当時のワタスには知る由もありませんでした。

とっぷりと暮れてゆく夕焼けをみながらTくんが涙目になっているのを感じてはいてもなんと声をかけていいのかわからなくなっているワタスがそこにおりました。

2本の煙突の真上には三日月が。。絵画のような世界にワタスは異世界へ来たようななんだか奇妙な感覚がしたのを覚えております。

mikazuki-2.gif
画像はイメージです。


。。。

しかしです。

そんなことはあるはずがない。。
"おばけ煙突"といわれる煙突(本当のおばけ煙突は4本)はかなり昔に取り壊されていたはずですし、その周辺に工場の煙突など記録で見る限りなかったのです。

でもあの秘密の場所からみた2本の煙突は??一体なんだったのでしょうか。

その後、Tくんは中学生になると別の区の学校へ行ってしまいました。
Tくんの家は引越したらしく今は昔の面影など全くありません。
というかTくんの家の場所ですらどこにあったのかよくわからないのです。

しかしあの時みた夕焼けと三日月様と工場の煙突はワタスの記憶にしっかりと残っている。。




解せない。。その記憶。


夕焼け 池田綾子 Ayako IKEDA - Yuuyake

http://youtu.be/nz6C_1WRW50



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