魔王~シューベルトの葛藤~

maou-1.gif

えっ?
お酒のことですかって?

そそそ、誘惑されちゃうほど美味しい焼酎だそうな。。
ままま、一杯!
って、ちゃうちゃう、そりは鹿児島県白玉酒造が出している芋焼酎「魔王」。プレミアもんの焼酎ですがな。

ワタスの好きな漫画は「ハクション大魔王」。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン。アクビちゃんのファンなの。おとたま~。
って、もぉ~どこまでボケますの?ブル公呼んでくるよー。


さてさてお戯れはこの辺にしときまして、本日のお題はシューベルトの歌曲"魔王"について書いてみたいと思いまつ。
この曲は、かの有名なゲーテ(詩人)の詩に心打たれたシューベルトが18歳の時に作曲したものです。


時は19世紀前半。
子供を抱えた父親が深い森の中を馬でやってくる。。。

Der Erlkonig - Johann Wolfgang von Goethe
http://youtu.be/wusVHokSa98



詩:日本語訳
-----------------

<語り手>
夜の風をきり馬で駆け行くのは誰だ?
それは父親と子供
父親は子供を腕にかかえ
しっかりと抱いて温めている

maou-3.gif

坊や、なぜこわそうに顔をかくすの?―
お父さんには魔王が見えないの?
冠かぶり、しっぽを垂れた魔王が?―
坊や、あれは流れる霧だよ。

「可愛い坊や、わしと一緒においでよ!
とっても面白いことをして遊ぼう。
岸辺にはきれいな花が咲いてる、
ママのとこには金の着物がうんとこさあるよ」

お父さん、お父さん!聞えないの?
魔王がこっそりぼくにささやくのが?―
じっとしておいで、おとなしくしておいで、
枯葉が風に鳴ってるんだよ。―

「いい子だから、わしと一緒に行こうよ、
うちの娘たちがお前を待ってる、
娘たちは夜ごとの輪舞に連れていって
お前を揺すぶり、踊って、歌ってくれるよ」―

お父さん、お父さん、あそこに見えない、
あの暗いところに、魔王の娘が?―
坊や、坊や、よく見えるとも、
古いしだれ柳のくろい影だよ。―

「わしはお前が好きだ、可愛い様子がたまらない、
来ようとしないなら、力ずくだぞ」―
お父さん、お父さん、つかまっちゃったよ!
魔王がぼくをひどい目にあわせる!―


<語り手>
父はぎょっとして、しゃにむに馬を駆った、
あえぐ子供を腕に抱いて、
ほうほうのていで帰りついてみれば、
その子は腕の中で息絶えていた。
------------------

これを宝塚歌劇風で観てみましょう。
(姿月あさとさんの熱演が光ってます)

Erlkonig  魔王
http://youtu.be/OpWwo5Ydl3M



maou-2.gif

シューベルトの正式な名前は、フランツ・ペーター・シューベルトといい、1797年1月31日オーストリアのウィーンに生まれ、魔王を作曲した時はまだ18歳の青年でありました。シューベルトの父、フランツ・テオドール・シューベルトは、教区の教師をしており、将来シューベルトにも自分と同じ道を歩ませようとしていたのであります。

この父親はシューベルトが音楽家になるのを断固反対します。なぜってそれは当時の情勢では教師をしていれば食っぱぐれはありませんし、音楽は趣味の範囲で楽しめばいいと考えていたからでありましょう。
シューベルトの父親もアマチュア音楽家であったので音楽に対して理解がなかったというわけではなく、むしろ理解しその世界で食べていく事の困難さを肌で感じていたからこそシューベルトに対して厳しい姿勢をとっていたのだと思います。

が、しかし反対されるとさらに燃え上がるのはいつの時代の若者も同じ。
若いシューベルトはそんな親心もわかっていたのかどうか。。
それでも自分の中からふつふつ湧き起こる音楽への情熱を抑え切れません。
立ちはだかる大きな父親を越える。。ワタスはこの曲にシューベルトの決意が込められているのではないかと感じました。

子供を守ってくれている父親は幼い時の父親であり、子供が死んでしまうのは守り手(父親)からの脱却、子供の自分は死んで大人の自分になる。近い将来一人立ちして音楽家として生きていこうという彼の決意と父親へのメッセージがこの曲に込められているのではないでしょうか。



ワタスの父親はダメな父親の典型的な見本みたいな人だったので、シューベルトの父親のように立派ではありませんでした。
父親ぐらいの歳になった今、もしワタスに18歳の子供がいたとしたらどのようにするかと思う時があります。

ワタスが18歳の時、父親に公務員になれ先生になれと勧められたことがよくありました。
その時ワタスは「よく言うよ、自分は上司をぶん殴って辞めたくせに。。」と思っていたのを思い出します。
ワタスの父親はその昔仙台で市営の大型バスの運転手をしていたことがあります。
その時に不正をしていた上司をぶん殴り、公務員を辞めてしまったのでした。

「かっこいいじゃん、胸張っていいと思うよ。」とよく言っていたのですが、父親は後悔していたようでした。
それは後で自分のようにならないでくれという親心であったとは思いますが、父親自身も間違っていたのは、問題を解決することはなく逃げていたという気持ち悪さからくるものであったのだろうと感じます。

その気持ち悪さとは、上司を殴って辞めただけでは問題は解決していないという父親自身の心の呵責から来るものであったろうと思いますし、それが解らずに自己嫌悪に陥っていた父親の心の葛藤がおやじの歳になった今だからこそよく理解できるのです。


さて、音楽家になることは小さい時から英才教育が必要とされ、聴衆の注目を集めなければ成功がないという時代に自分の息子が音楽家になることは食ってはいけなくなるいう恐怖がシューベルトの父親には常にあったのだろうと推測します。
音楽というのはある程度心に余裕のある状態のほうが良い物ができると思いますし、現にシューベルトの作品をみましてもまだ経済的に余裕のあった若い時代のほうが名曲といわれるものを数多く残しております。

父親シューベルトの心の葛藤は、不幸かな青年の息子には伝わらなかったのでありましょう。
(その後シューベルトは教員を経て21歳で父親に勘当され放浪の身となり本格的に音楽家の道へ入ることになります。)


今宵はシューベルトの子守唄でも聴いておやすみなさい。

Mille cherubini in coro - Schubert (Wiegenlied)
http://youtu.be/ZadQE63sZPw



ご精読ありがとうございました。
よろしかったらポチっと押しておくんなまし。

東北関東大震災 緊急支援クリック募金


おまけ
下のハニワくんをクリック
-- 追記記事 -----------------

シューベルトの「魔王」

Erlkonig
http://youtu.be/-9yGwoxMLeo



シューベルトの他にカール・レーヴェという作曲家もゲーテの詩より「魔王」という曲を作っております。
こちらの方が怖いかもしれませんね(笑)。

レーヴェの「魔王」

Gerald Finley: "Erlkonig" 3 by Carl Loewe
http://youtu.be/Jg3XOusz6jY



ご精読ありがとうございました。

スポンサーサイト

 コメント

Re: 読心術だぜFUJICOちゃーん! from マティックス

う~む、FUJICOさんにワタスの心読まれたっす(笑)。
やっぱりあなたはただものではないと思っていますた。

で、でもね。年とってもキャワイイのはいいことではないですかぁ。(なぜか焦るワタス)

えっ!目玉青くしたるって。
そのうちに青くなるから大丈夫!。。って、いやいや、うわ~何のフォローもなっていないよぉ。どつぼにはまるぅ~。


フランス人形のようなFUJICOちゃんもきっとかわいいぞ。(ルパンも惚れ直すぞ)


from FUJICO

マティちゃん、ハッキリ言ってええでぇ
「加齢」ちゅうより「年やて。。。」
くぅ~マティちゃんのアホォ~~~ッ!!
可憐で清楚でキャワイイ永遠の18歳をオバハン扱いしおってからぁ~www
全部目ん玉の色「青」くしてやっからなぁ~!www

Re:難しいぜ!FUJICOちゃ~ん! from マティックス

FUJICOさん、異常なしってことでとりあえず安心しやした。
でもなんでしょうね。
東北地方の人は瞳が青の人が結構いるそうなのですが、
FUJICOさんの親族にそういう人がいますか?いたら遺伝的なもんだと納得するんだけどもなあ。
(東北地方の人の中には白人の遺伝子と近い人も多いのだそうです。やっぱりノルディックかぁ(笑))

メラニン色素を作る機能が年齢につれて縮小してくると瞳の色も変わってくることがあるそうです。

眼科のお医者さんの見解を聞きたいなあ。

from FUJICO

病院へ行ってきたんだけど
逆に大変。異常ないって。
一体・・・どうなってんのさ。
あっ!だけど老眼は進んでるってwww
ま、安心したけどね。

from マティックス

そうです、直ぐお医者さんに行っておくんなまし。

違和感あり→なんか落ち着かない→見たものが動く→目の色が変わる
まさに緑内障の症状に近いでっす。

しばらく安静にしてましょう。

FUJICOさんお大事に。

from FUJICO

ゲッ!
わかった!!直ぐ行くよっ!!

Re: やばいぜFUJICOちゃ~ん! from マティックス

目の色が青っ!
そ、そりは。。
FUJICOさん、あなたは隠れノルディックやったのかぁ~!
タ~ラ、タリラ~タリラ~!(矢追純一かっ。)

っていうのは違いまする。
FUJICOさん、そりは緑内障の疑いが濃厚です。
すぐ眼科へ行きましょう!

ワタスもちょっと前に網膜はく離の手術をしていて目の病気の恐ろしさを味わっていますので、
おかしいと思ったら直ぐ行ってみてもらったほうがいいですぞ。
だまされたと思ってホントすぐ眼科へ行ってくださいまし。

from FUJICO

マティックスさんありがと~
なんだか、他人事の様にそうなんだ~ぁって感じで、で、、、どうしたら?と対策を考えてしまうのがアタシの悪い癖なのだけれどwww
でさぁ~、また変な事が・・・
アタシ、最近「目の色が変わる」「青になってる」と立て続けに言われたんだよね。
これって、なんだろ・・・と思ってさ。
また分かったらこっそり教えてくんろっ!
マティ様ぁ~~~<m(__)m>

Re:凄いぜFUJICOちゃ~ん! from マティックス

>最近、写真を観ていると写真の中の絵が動くんだけど。。。
>いよいよ、おかしくなったのかなぁ~(苦笑)

なななんと、こりは、もしかして。。。
FUJICOさんのエーテル膜(体)はなくなってきたのかもしれませんぞ。

人間の体というのは
①物理肉体
②エーテル体
③アストラル体
④メンタル体
⑤コーザル体

の層からなっているといわれています。(マトリョーシカみたい)
おちんさんの言っていた体外離脱というのは、意識が③のアストラル体となってアストラル界という世界を巡ることができることをいいます。
(いきなりメンタル体、コーザル体になることはほとんどないと思われます)
そのアストラル界という世界は、その人の想念や意識の状態が創っている世界と言われています。

詳しくは以下のサイトを参考にしてくださいまし。

▼サイト『体外離脱の神秘!』             
記事「アストラルボディー」
http://www.e-bless.com/taidatsu/astral.htm


よく昔から天才的な芸術家とか小説家はこの世界からのビジョンをみたり、声や音を聴いたりして自分の創作に活用したのでありましょう。
すなわちそのような人達のエーテル体は非常に薄くそれによって物理肉体のままアストラル世界と通じていたのではないかというのがワタスの推理です。

アセンションというのは生きたまま5次元に移行することとよくスピリチュアルな事を専門にしている人々は言われておりますが、ワタスが以前から推理しているのは、一つは宇宙線によるDNAの異常変更、もう一つはエーテル体がなくなることによって肉体のままアストラル世界と繋がることができることではないかと思っていました。

今年(2012年)になって以下のブログを発見し、やっぱりそうかもしれないと思ったのです。

▼サイト『タケのアセンション情報ブログ』
2012年1月17日記事「物質界とアストラル界の間にあるエーテルの膜は破壊されつつある」
http://ameblo.jp/kokuufunsai/entry-11137999472.html

エーテル膜(体)が宇宙線の影響でなくなることによってアストラル世界と通じることとなる可能性が高くなったかもと思っていたところで
FUJICOさんのコメントが出てきたのですっごい驚きますた。

これからFUJICOさんのような現象は、他の人でも同じように起こってくるかもしれません。
ワタスの自宅の風呂のオカマじゃなくてお釜の音の中に聞える音についても同様でそりはワタスのエーテル体が薄くなってきている証拠なのではないかと思っています。

だからFUJICOさん大丈夫。アストラル世界なら一緒に楽しんでしまおう!
動く写真の中で自分の想念で絵か変化していったらまさにアストラル世界だと思いますよん。

試してみてくださいまし。

from FUJICO

アタシも中学の時「魔王」聞いて衝撃が走った口www
なぜか、情景まで見えてイマジネーションのアンテナがバリバリと立ったもんですwww
ねね?マティさん
最近、写真を観ていると写真の中の絵が動くんだけど。。。
いよいよ、おかしくなったのかなぁ~(苦笑)
知ってたらこっそり教えて。

Re: みらさん、ありがとうっ! from マティックス

1年の内、ワタスの中では数回クラシックの月がめぐってきます(笑)。
なんとなく音楽の基本に戻れそうな感じがするのかもしれません。


”マイファーター!マイファーター!”の部分はこの曲の盛り上がり所ですね。
これを聴かずに返してしまうとは。
う~む、ゲーテもただのおっちゃんだったのかもしれませんな。

でも18歳って、今で言えば高校卒業したてのあんちゃんが「ゲーテ先生聴いておくんなまし、どぞどぞ~!」って持っていっても、「ワシは忙しいのズラ。あどであどで~。」というのは目に見えていると思いまつ。
う~ん、シューベルトくんも少し読みが甘いというか真面目バカというか。

たぶんそこは口八丁手八丁のモーツァルトくんならば、ゲーテのおっちゃんをあっと言わせる作戦を思いつくかもしれません。
たとえば、ゲーテのおっちゃんが好きそうな綺麗なお姉ちゃんに土下座して頼んでゲーテのおっちゃんをサロンまで連れて来させ、そこで姿月あさとばりに熱唱してゲーテの口をあんぐりさせてしまうとか。
ゲーテ先生お届け物で~す!とか言って焼酎「魔王」をプレゼントするとか(あっちょっと無理か)。
シューベルトくんは真面目で一本気な若者だったのでしょうなあ。ホントは大人のゲーテおっちゃんもそこのところを汲み取ってあげられれば立派なおっちゃんなんだけどね。

まあ、その頃のゲーテおっちゃんは奥さんの看病で忙しかったからしょうがないかな。(1816年ゲーテ、長年闘病していた奥さんに先立たれる)


預言カフェなんか混みそうですね。1時間繰り上げにしましょうか。たぶん待ちは必須かも。

魔王 from みら

 いいですねぇ。魔王は私の大好きな曲の一つです。
 幼い頃(2歳か3歳)、家で初めてこの曲を聴いた時、分からないドイツ語であるにも関わらず、あの”マイファーター!マイファーター!”の部分で何やらただならぬことが起きているとだけは理解しましたねw。
 ゲーテは初め、名も無い若造が自分の詩に勝手に曲を付けたことを怒って、聴きもしないでシューベルトを追い返したのでしたよね。けれど、後に曲を耳にし、謝罪したという逸話が残っています。
 クラシックはいいですねぇ。私の故郷はここにありますww。
 ところで、予言カフェですが…。なんとツイッターで回って来るほど噂になっているみたいです。きっと混みますねこりゃ。
 う~!早めに行こうかな~(^^;)。

コメントを書く









管理者にだけ表示を許可する

 トラックバック

トラックバックURL
 ⇒http://matix.blog100.fc2.com/tb.php/113-d15670ba