想いの木・双子の木 ~春の旅から~ その1

桜が散ってしまったのに温かい日が少ないのは何故?

皆様、こんにちは。
いまいち春らしい温かい日が少ないなあと感じる今日この頃です。
風邪など引いていませんか?

さて、先日片付け物をしていたところ昔の写真など出てきたもので、恥ずかしいやら懐かしいやらその時の記憶がおぼろげながら蘇ってまいりました。本日から数回に分けてちょいとその時の事など書いてみようと思います。


これはワタスが大学2年の時のお話です。
ワタスが大学生の頃、5月の連休にはよく母親の実家(東北地方)へ遊びに行ったものでした。
上野から空色の夜行列車に乗って6~7時間、そこからおんぼろバスに乗り換え約1時間くらい山奥に入った所に母の実家があります。母の兄弟達の何人かはその周辺に住んでおり、これから行くのは叔母(母の妹)夫婦の家です。

yakoutrain.gif
※画像はイメージ

ジリリリ・・・
発車のベルの音を聞くとこれから始まる小旅行にちょこっとワクワクした心持ちになります。
一人夜行列車に乗り込んだワタスの向かい側の席には、やはり一人でおばあちゃんの家に行こうとする可愛い小学生の男の子がおりました。その子のお母さんがワタスに降りるところまででいいのでみてやってもらえませんかとそれはそれはマジ顔で言うのでしょうがなく引き受けてしまったのですた。

髪が天然パーマで瞳がクリクリとした可愛い小学生の男の子は、世の中の全てのものに興味を示しているようで目を輝かせながらワタスにお話します。ワタスはうんうんと頷きながらこうだああだと返すとクリクリっとした目がそれまた大きくなるのでかわいい子には旅をさせてあげているお母さんの気持ちが少しわかるような気がしますた。こんな可愛い子だからホント心配なんだなあ。。

その男の子のお母さんは、ワタスが降りる駅からその先には違う人に頼んでいたようでした。その人達はなんと人形劇団の方々でこれからワタスの行く方面を中心に小学校を巡り練習と公演をするようでした。当時のワタスと年齢が同じかちょい上くらいの男女合わせて12名ぐらいの人形劇団にワタスの瞳も男の子に負けじと大きくクリクリさせていたのですた。

ワタス:「どちらを周るんですか?」

ヒゲの劇団員さん:「○○県×××町の小学校で練習した後、その町の公民館でミニ公演をします。そこから移動して小学校をめぐりながら帰ってくる予定です。」

男の子:「うわぁ~、すごーい!本物の操り人形だよ。お兄さん、やってやって!」

人形をみつけて男の子興奮状態。ワタスも一緒にやってやって!と目をキラキラさせていたので、しょうがないなあといいながらヒゲの劇団員さんとお姉さん劇団員2人の三人が人形、バックコーラス5人くらいで即席人形劇の始まりです。演目は、サウンド・オブ・ミュージックから「ひとりぼっちの羊飼い」の簡単バージョンをやってくれました。

こちらは本物の映画のシーン
The Lonely Goatherd - ita
http://youtu.be/90wAaK1rV44


その車両にいた他のお客さんも一緒になって楽しんでくれました。
こんなことめったにありませんからね。終わって皆で大拍手。
夜行列車の中でしかも見ず知らずの人達と一緒にこんなに一体感を感じるなんて生まれて初めて経験しました。男の子も目を輝かせて大喜びです。

その後、劇団の方々と男の子とワタスは時間の経つのも忘れて一睡もせず夜通し語り合い、気がついたらなんと朝になっておりました。そろそろワタスの降りる駅に着きます。

「気をつけていっらっしゃい。」
ワタスの言うべきセリフを男の子が言っているのがなんだか可笑しくてクスクス笑いながら、ワタスは男の子と劇団の方々に何度も何度も手を振って別れを惜しみながら列車をホームで見送りました。

「またいつか会おうね。。」
男の子は目に一杯涙を溜めてそれはそれは大きく手を振ってくれますた。ワタスは胸に熱いものがこみ上げてきて抑え切れず泣きながらおじぎをしていました。

列車は静かに朝靄に消えてゆきました。ワタスはなんだか文化祭が終わった後のような寂しさを感じながら旅はまだこれからだということを思い出しゆっくり改札のほうへ歩き出しました。

駅を出て別れの余韻もまだ冷め止まぬ内に1日に数本しかこないおんぼろバスがやってきました。それに乗り込むと一気に睡魔に襲われてそのまま眠りに落ちてしまったのでした。


バスの外はいつのまにか色とりどりの花が咲く田舎独特の春の風景へと変わっておりました。


中島みゆき ホームにて
http://youtu.be/p6xLNqBz9CM


(その2へ続く)

ご精読ありがとうございました。
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 コメント

Re:たまゆらさん、こんにちは。 from マティックス

拙い文章ですが読んで頂き大感謝です。ありがとうございます。
あの時の旅は、一番心に残った不思議な旅でした。
何かこうすべてが予定されているような気配すら感じていました。

あの男の子に出会ったのも偶然のようで偶然ではなく、
後から考えてみるとあの子の中に幼少の頃の自分自身をみていたのかもしれません。
いや、ワタスがあんなに純真であったわけではないので、たぶん座敷わらしくんではなかったか(笑)と思っていたような気がします。

次回は母親の実家にまつわる話をしてみようと思います。
(犬神家の一族かっ!)
お楽しみに(^_^)/。

続き from たまゆら

マティックスさん、こんばんは。
久しぶりにコメントします。
お話の続きはどんな展開が待っているのでしょう?
マティックスさんの文章はいつも引き込まれますね。

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