幼獣世界 -件(くだん)-

チャンランランラ~ン、ランランランラ~ン♪
哀愁漂うオルゴールのメロディーにのせて毎冬やってくる灯油巡回販売車。

が、しかーし、何故か今年は巡回してこないとです。

なじぇ?なじぇなの?灯油屋さん?
ワタス寒いんですけどー。

その時、天上から差し込む一筋の光あり。

天の声:マテックスよー。人生待てば海路の日和ありじゃ。気長にまつがよい。。


おお、神様、気長に待つのですねアーメン。。って待ってたら凍えちまうでねえか。おめえの正体は既にわかっちまってるんだよぉ~こんにゃろー。

エセ神様が多いっすからねえ。皆様声が聞こえたら十分気をつけましょう。
まあそもそもウチのほうの灯油巡回販売車はええかげんなもんで、暖かいとやってきて寒いとこない。
そうっす、あまのじゃく野郎なんですわ(笑)。

しかしことしは暖かくても寒くても全然やってこない。明日凍死するとやばいのでガソリンスタンドにちょっくら買いに行ってきますわ。



さて、本日は、前記事で登場した鬼のお姉さんこと新屋敷純子さんと関係あるかもしれないつう
最後に載せたあの鬼の写真の話からいってみたいと思いまつ。

ジャジャーン!

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でけー!
巨人鬼ですね。こりは。

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この怪しさいっぱいの古めかしい写真は、大分県別府温泉地獄めぐりの中の八幡地獄(今はない)という場所で第二次大戦前後に撮られたものです。この八幡地獄には鬼以外にも奇奇怪怪な代物が怪物館という建物の中に展示されていたそうです。


たとえば、河童のミイラとか。

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人魚のミイラとか。

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う~ん。怪しさ満載ではないですか(ちょっとグロくてすいません)。
ワタスが興味を持ったのは次の写真。

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何に見えます?人と動物のあいの子?

ワタスは単純に子山羊とかにみえるんですが。。どうかなあ。

写真の説明では、件(くだん)という幼獣だそうです。

人に牛と書いて"くだん"と呼びます。
読んで名の通り半人半牛の妖怪です。この妖怪、古くは江戸時代から今日に至るまで日本各地に伝説が残っておりますが、特に西日本での伝説や目撃談が多く都市伝説も沢山あるそうな。

小説家小松左京は、「くだんのはは」という短編小説の中で座敷牢に入れられている"くだん"を描いております。



マティックス語り部バージョン「くだんのはは」(一部転載あり)


それは第二次世界大戦中のこと。

中学3年になる主人公の少年が兵庫県芦屋のとあるお屋敷に2ケ月間過ごした時のお話です。

かつて少年の家に奉公していた家政婦さんからの世話で離れを借りてこの少年はここに住むことになったのだそうです。

大きなお屋敷には、奥様と家政婦とそして病弱な娘さんが二階にいるらしいのですが、下に降りてくることもなく家政婦さんも一度も会ったことがないといいます。

お屋敷の御主人は大陸にいらっしゃるとのことでこれらの家人達から察すると少々謎めいた雰囲気を持つ家のようです。

少年は、毎日13キロの道のりを歩いて神戸港の工場へ通っています。戦況の悪化とともに日本の社会全体が日々苦しくなっていき職場の雰囲気もギスギスしたものとなってきたのですが、このお屋敷の中に1歩入るとそんな外の喧騒など全くなかったような変な雰囲気に包まれてしまいます。ゆったりとしているけれども少しネジがはずれているような不思議な時間の流れを少年は感じていました。

ある日池の鯉を眺めていると、奥様がこう言ったのでした。
「ドイツ鯉というのよ、鱗が所々しかない奇形なの。奇形の方が値打ちが出ることもあるのよ」


-- ここからは少年が語ります。--


キィィィィィィィィィ。。

二階からは時々、女の子の悲しげな細い泣き声が聞こえる。

家政婦さんは台所で金盥(かねだらい)一杯に得体のしれない生臭いどろどろしたものを用意していた。
これは娘さんの食事なのだそうだ。
二階の部屋の前の廊下に置いておくといつの間にか中身が空になってその中に血膿がついた包帯が入っているらしい。

奥様の実家は九州の旧家でキリシタンを密告して財産を奪って成りあがってきたそうだ。
そういう意味では積年の怨みや祟りがびっしりこびりついているかもしれない。
子供が生まれてもすぐ死んでしまうのはそのためだと思っている。

ご主人の実家も同じようなもので小作人の怨みが獣の姿の守り神になった。
財産の守り神にはなったが、当主の死に方は代々狂うか酷い死に方をするらしい。

「私の娘が守り神なのよ。おかしなものね、怨みで守られているなんて」



8月13日、奥様はこう言った。

「戦争は終わった。陛下がそれをお告げになるのは明後日になる。娘がそう言ったから間違いない。娘はもうすぐ死ぬ。」と。

キィィィィィィィィィ。。

二階からいっそう悲痛な泣き声が響いた。



8月15日、天皇陛下のお言葉がラジオから流れた。

少年は拳を握りしめ、怒りでワナワナと震えだした。
そして咄嗟に二階への階段をかけ上がった。
少女がいる部屋の障子戸を開けながら大声で叫んだ!

「お前が予言したから日本は負けたんだ!!」




障子戸を開けるとそこには一匹の牛がいた。


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京鹿子の振り袖を着て綸子の座布団に座った牛。
体は13~4の女の子で、額には角があり、茶色の毛に覆われて、
大きな目に草食獣の悲しみをたたえて。
細く高い女の子の声で泣いていた。
腕から指の付け根まで血膿で汚れた包帯を巻いて。


「とうとう見てしまったのね。その子はくだんなのです」


人と牛を一つにして件と書く。
件は歴史上の凶事の前兆として生まれ、
異変についての一切を予言して凶事が終わると死ぬ。
奥様は少年に、件を見た事を黙っているように言った。
公言すればきっと悪いことが起こる、出張中の父にも疎開している母と弟妹にも。
少年は約束を守った。

「しかし僕は22年後の今、この話を公にする。誰か件に詳しい人はいないだろうか」

「あのどろどろの食べ物は一体何だろうか」

「今年生まれた僕の長女には角があるのだ」

「件を見た者は件を生むのだろうか。これは異変の前兆だろうか」


「誰か教えてくれ!」



マティックス語り部バージョンというか一部転載しますた「くだんのはは」おわり



kabutoyama-10.gif

"くだん"目撃談は今でも非常に多いそうです。
特に有名なのが神戸西宮市の甲山と鷲林寺と神呪寺周辺。
毎年多くのマニアが訪れるといいます。
そもそもそこは、霊場であって異世界へのポータル(出入り口)が多数あるようです。

ある人は霧の中で道に迷いそうになった時、くだんらしきものが岩の上に乗っかっていたという目撃をしたり、阪神大震災時に壊れた家の下敷きになってしまった時に隙間から遠くをみると牛の足が二本立ったまま自分の所にやってきてしばらく目の前に立っていたら、救助隊がやってきたとの体験をした人もあったそうです。

"くだん"という幼獣は上の話にもあるように予言をする妖怪で予言獣と言われます。その予言はほぼ外れることがないため、"件の如し"という言い回しを昔から使われるようになったとか。

また、上の話の中で財産の守り神として描かれておりますが、これと同様の話として江戸時代にこの"くだん"の絵を物売の店先に貼っておいたところ、商売繁盛したという言い伝えも数多く残っているそうです。

で、クリスマスのプレゼント。"くだん"の絵。

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気持ち悪い?

そんなあ~、これ財布に入れてたらええことがあるかもよ(笑)。



おしまい。






本日の最後はクリスマスらしくいってみますか。

「エンジェル」 サラ・マクラクラン
Sarah McLachlan - Angel ( Subtitulado en Espanol )
http://youtu.be/hBoCESl5QDE



ちなみに天使って○○○"エル"っていう名前が多いのですが、あれはその昔、地中海フェニキアでの牛の神様の呼び名が"エル"だったんだそうです。

つまり、牛神様=天使さまつうこと。

ここでも牛かい(笑)。モー。


ご精読ありがとうございました。

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 コメント

Re: おお!nishikoさんいらっしゃい! from マティックス


どもども、クリスマスカードありがとうございます。
Air mailの送り方忘れてしまってどうするかとバタバタしてたらあっという間にクリスマスも終わってしまいました。
ゴメンネ。反省。

>牛って、そばで見てると全然神聖な感じとか霊的な感じはしないのに、なんでしょうね~~~。

牛や馬ってすべてを受け入れてくれる優しい動物なんだと思います。
だから人間にとっては神さまにも魔人にもできるし、物を運び畑を耕し食糧にもなってくれる。
しかもめったに人間を襲わない扱いやすいものなのでしょう。
はっきり言って人間バチ当たりますね。


>来年丑年だったらこれ、超タイムリーなオカルト話でしたが、残念ながら馬ですね(笑)。
>まあ、異世界なんて、干支は関係ないか!
そうなんです。来年丑年だったらすごいなあと思ってました。

異世界と千支が関係ない?

いえいえとんでもございません。
関係は非常に濃厚です。
千支とは異世界とこの世界をつなぐアイテムの一つです。

ウソだと思ったら、お部屋に十二支の置物(小さくてもよい)をすべて飾ってみてください。
プチ開運法ですよ。これ(笑)。

>今年も色んな興味深いお話をありがとうございました!
>時々ですがのぞきに来て楽しんでいます。
>そちらも寒いと思いますので、どうぞお体に気をつけて、よいお年をお迎え下さいね。
>また、来年も色んなお話を聞かせて下さるのを楽しみにしています(^^)

ありがとうございます。
東京の寒さはそちらの寒さに比べればかわいいものですよ。
暖かくしてくださいね。それと体には十分に気をつけて。

是非是非また来てくださいまし。
来年もnishikoさんにとって良い年でありますように。

牛… from nishiko

牛って、そばで見てると全然神聖な感じとか霊的な感じはしないのに、なんでしょうね〜〜〜。

来年丑年だったらこれ、超タイムリーなオカルト話でしたが、残念ながら馬ですね(笑)。
まあ、異世界なんて、干支は関係ないか!

今年も色んな興味深いお話をありがとうございました!
時々ですがのぞきに来て楽しんでいます。

そちらも寒いと思いますので、どうぞお体に気をつけて、よいお年をお迎え下さいね。

また、来年も色んなお話を聞かせて下さるのを楽しみにしています(^^)

Re: 九段下の階段は何段?・・九段・・しょうもなぁ~ from マティックス

みらさん、こんばんは。

そうなんです、実は東京も"くだん"と関わりのある場所が各所にあるようです。
江戸から明治に変わる激動期には江戸周辺でその目撃情報が多数あったそうです。

大きな災いとか変革が起こる前に登場する不思議な予言獣、"くだん"。
阪神大震災前後の目撃談が多いのもうなずけます。なんと漫画で紹介されていたんですね。読んでみたいです。

牛って神様にもなるし魔人にもなるし昔から不思議な聖なる動物であったのですね。
アルファベットのAの話面白いです。
そうか元々∀が起源だったとは。Aとは牛のカミサマのことだったとはなるほどと思いました。

エルってヘブライ語で"神の~"を意味するのですね。
牛のカミサマだったものが歳月をかけて天使(神の~)へと変わっていったのでしょう。
空を飛べるように羽まで生えて。牛というよりは鳥に近くなったのかな。

九段下も・・・ from みら

マティックスさん、こんばんわ。

いや~、出ましたね!件(くだん)!。人偏に牛!くだんは昔から天変地異や世の中の凶事などに深い関わりがあったため、非日常的な出来事を表す言葉の中に残っていますね(事件、用件など)。
つまり、”件”とは、それ程身近な存在だったということなんですよね。
くだんは主に関西方面でよく聞かれるということですが、実は東京でもくだんの関わりのある土地があり、名前の中に残っているそうです。

九段下、牛込なども実はそうだと聞きました。

実はこのくだんを追いかけている漫画雑誌が存在するんです。もうずいぶん前になるのですが、何巻か読んだことがあります。その本の中では、阪神大震災の直前と直後にくだんの目撃情報があったとのこと。
この漫画雑誌が今も存在すているのかは分かりませんが、実はずっと気になっていたのです。
その雑誌のタイトルなのですが・・・すんません、忘れました(^^;)。

牛の信仰は世界中にありますね。おうし座時代には特に盛んだったでしょう。
そうそう実はアルファベットのAは、元々さかさで∀だったってご存知でした?
そしてそれは牛の頭を表したそうです。つまり、Aとは牛のカミサマのことだったのです!

それから天使に必ずつく(エル)ですが、これはヘブライ語で”神の~”を表します。でも、フェニキアもユダヤに近いですからね。何らかの関わりはあるやもしれません( ̄▽ ̄)b))。

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