ジプシーの舞

その山には夏になるとどこからともなく現れる不思議な踊り子がいるという。
何日間も山にいて下界には戻らず、山でおどりを踊って山の神と天の神に奉納するのだ。
ある山の水汲み場でワタスは出合った。

山には確かにジプシーがいた。。。


ワタスがまだ大学生の頃、当時の友人が大の登山マニアで盛んにワタスにも登山を勧めていた。
しかし、ワタスはハイキングぐらいしかやったことはなく、登山なんてそんな大それた事、
到底無理と言って断り続けていたのだ。
あんな十何キロもある重い荷物を背負って何時間もかけて歩く。。それが一体何が面白いのか?と思っていたほどである。

ところが友人の熱心な誘いにコロっと騙された?いや、うまく言い含められて2人で長野県の八ヶ岳連峰へ行くことになってしまったのでありました。

yatugatake-1.gif

八ヶ岳連峰は、赤岳(標高2,899m)を最高峰として八ヶ岳の主峰部分から蓼科山まで南北30km余りの山体で、大火山群であります。
ワタス達が通ったルートは、
1日目:美濃戸口より登山を開始、約3~4時間かけて行者小屋到着。昼食&休憩。行者小屋から阿弥陀岳登山。行者小屋でテント宿泊。
2日目:行者小屋から赤岳登山。赤岳→権現岳→青年小屋(テント宿泊)
3日目:青年小屋→編笠山→小淵沢

初日からもう一杯一杯で2日目になんとか青年小屋にたどり着いた頃にはフラフラ状態でありました。
しかし、ここ青年小屋は、そんな疲れもどこかへ吹き飛ばしてくれるようなとてもあったか~い良い雰囲気の場所でした。

jipushi-1.gif

森の中にある水汲み場へ出かけた時、不思議な女性を目撃しますた。
通常こんなところでは登山用のウェアを着ているのですが、その女性は、中央アジア系のカラフルな民族衣装っぽい服装をしていたのです。
でも、顔は日本人。歳は27~28歳くらいですた。
えっ?何?どうして?と不思議に思ってしまいました。

「こんにちは~」と声をかけてきたのでワタスも挨拶を返し、2言3言話しているとちょっと聞いてみたくなりますた。

ワタス:「どのくらいここにいるのですか?」

女性:「7~10日間くらいかな。あまり下界には下りたくないの。」

ワタス:「ここで主に何をしているのですか?」

女性:「瞑想をしたり、おどりを踊って山の神と天の神に奉納するのよ。」

ワタス:「山の神と天の神?」

女性:「そう、ここは神様と一体になれる場所。音楽が流れると自然に体が動き出すの。私の体を通して山の神と天の神とを繋ぐことができるのよ。」

ワタス:「そのような衣装もそのため?」

女性:
「私、ジプシーに憧れていてね。旅から旅へと渡り歩くジプシーのような生活って素敵だと思う。彼らの歌や踊りの中に人間と自然とを繋ぐものがあると思うんだ。
そもそもどんな人間もジプシーみたいなものなのよ。土地や家やお金や地位なんかに縛られているけど本当はそんなもの人間自身が作り出した幻影なの。人間は本来旅人で、その場所にはずっと留まってはいられないもの。
だから魂はもっと自由に神様と遊びたがっているそう思うの。これ普通の人が聞いたらやっぱり変だと思うよね。」

そう言ってにこやかに笑った女性の言葉をワタスは今でもはっきりと憶えております。
翌日、編笠山に登った時には既に彼女は山頂におり、夢中になっておどりを踊っておりました。

その舞の美しさにワタスはある種、神様を観たのでした。

Inspiration ( HQ ) - Gipsy Kings
http://www.youtube.com/watch?v=OsTdmxZGAAc&feature=related


P.S
最近読んだ登山の本。
みっきーこと鈴木みきさんの
「悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門」
mikiy-1.gif

お勧めです。女子だけでなく男子もとても参考になります。


ご精読ありがとうございました。
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 コメント

Re: ほんと素でごめん。 from マティックス

てぃー松さん、どうもです~。

いえいえ、ワタスも天然系入ってますんで同じですよん(笑)。
猿女をモンキーレディと思っていた自分にワロタっす。

ほんと素でごめん。 from てぃー松

鈴木みきさんの名前がここでも、検索した時にもあったのにぴんとこんなんて、
自分のエエ加減さに情けなくなってしまいました。
ブログも拝見させてもらいました。
これから遡って読ませてもらいまする。

Re: タイトルなし from マティックス

ちゃんびーさん、ありがとうございます~。

>流浪の民の旋律を思い出そうとしたのに、脳内に流れたのは魔王でした・・。

ハハハ、前奏部分で変換されますたな。

デンデンデンデン、デンデンデンデン~の後に
ダリラリラリダッタッタ~になってしまたのですな(笑)。

でもですねえ、変換された逆を追っていくと。。。

魔王→まおう→舞おう→舞う→ジプシー→流浪の民

で正常な変換かもしれませんよ。(ホントかぁ~)

from ちゃんびー

流浪の民の旋律を思い出そうとしたのに、脳内に流れたのは魔王でした・・。

Re: どうでもいいことだけど from マティックス

あははは、大ボケこいてしまいますたぁ。

猿女ってモンキーフェイスの女性だと思ってますたよ。
(残念、みっきー猿女じゃなかった。。。いや猿顔なのは確か)

猿女っていわゆる巫女さんということですな。
猿女=「戯(さ)る女」という意味であるらしい。

さすがふぅさん、だてに神社周りしてないですな。

どうでもいいことだけど from ふぅ

そういえば、母は思いっきりの縄文Faceです。やっぱり。
画面いっぱいのみっきーまうす覗き込んでる
マティックスさん想像したら笑ってしまった。
注:猿女→猿顔 or サルっぽい女子じゃないっすよ。
  神前に歌や踊りを供して、磁場を上げる巫女さんの方ですよー!
マティックスさんはエジプトで、王の間のイニシエーションとか受けてそう。
おちんさん戻ったら、姉さん命令で秘密をupしてもらえるよう、お願いしてみよう!
(ふふふ、たぶん半強制的に☆)

みっきー from マティックス

みっきー検索したら、あのねずみさんだらけですた。あは。

みっきーはですねえ、
記事でも紹介した「悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門」の著者、鈴木みきさんです。
通称みっきーと呼ばれています。

みっきーのブログを紹介しましょう。

鈴木みきのとりあえず裏日記
http://ameblo.jp/suzukimiki/

覗いてみてくださいまし。是非~~~!

Re: ジプシーおちんさん from マティックス

ふぅさん、ありがとうございます。

ふぅさんのお母様は、ペルーやチベットのような山岳民族系なのですね。
でもそりはなんか自然な流れかもしれません。
ペルーやチベットそしてアラスカやカナダのネイティブな方々は皆同じ顔立ちをしてますからね。
魂の系統も似ているのでしょうな。
そのような環境を何度も選択して生まれてくる可能性は高いですね。

ふぅさんがケルトを好むのは前世がヨーロッパであったのかもしれませんね。
ワタスもたぶんドイツかどこかのような気がしますん。

えっ?ワタスはエジプトだ?!
今、おちんさんの声がしたような。。。

踊り子のお姉さんどうしているんでしょうね。
ワタスも知りたいっす。
その方は猿女というよりは顔はまったくの日本人顔で、でもなかなかの美人さんだったと思いまつ。
和服でも着れば絶対似合うだろうなあと思いますた。

お猿さん系が好きなのですね。
ならばみっきーは猿系なのでいいかもよ(笑)。

from てぃー松

みっきー、登山で検索してみたけど、どなたのことかよくわからんかった。
素でボケてすびばせん。

ジプシーおちんさん from ふぅ

こんばんは。
私もジプシー=おちんさんが思い浮かびました。e-454

私は母と相性が良くないのですが
彼女は全くの山岳民族です。
若い頃はお給料をすべてつぎ込んで登山三昧。
ちょっと前まではペルーやチリ、ブラジルに行ったり、
南米の山岳民族、チベットの文化、アフリカの民族文化など大好きです。

私は低地で水気の多い所が好き。
そして母の好きな山岳民族特有の織物や色彩は苦手です。
魂の系譜が全く違うようです。

踊り子のお姉さんご健在だといいな。
(まだ基地外っていない若い頃に出会っていた、マティックスさんの嗅覚もスゴイ)
ちょっと猿女系統の人が好きだったりします。

Re: 実に興味深い。。。 from マティックス

mistymidoさん、ありがとうございます。

遊牧民族やジプシーってワタスもなんか惹かれてしまいます。
なんでなのでしょうね。
私達が忘れたものがそこに濃縮されているからかもしれませんね。

彼らの歌や踊りに喜怒哀楽が詰まった魂の叫びを感じることができれば、
ワタス達も立派なジプシーだすよん。

mistymidoさんが見た白馬のほうから歩いてくるタイの僧侶は、もしかしたら覚者かもしれませんね。
山には時に不思議な人達がおるみたいですから。

P.S
そういえば、ワタス達がよく知っているジプシーさん(おちんさん)は、今どの辺にいるのでしょうねえ。
そろそろ日本に来ているのかなあ。。。

Re: 鬼平犯科帳やん from マティックス

てぃー松さん、ありがとうございます。

そうなんですよ、若かりし頃は肉体を痛めつけて痛めつけて。。。ってワタスはMっすか(笑)。

そのお姉さん、今はどうしているんでしょね。当時は毎年青年小屋に来ているとは話していましたが。。
でもきっと日本にはいてないような気がします。
シルクロードでも旅しているんでしょうか。(そのシルクロードでも今では民族衣装を着ている人が少なくなってきたそうな)

耐寒登山ってのはすんごいです。チーム式というと全体責任ですなあ。なんともキツそう。
やっぱり登山は、みっきーが言うとおり、気の合う人とゆっくり楽しんでいきたいですなあ(笑)。

実に興味深い。。。 from mistymido

マティックスさん、ブログ更新ありがとうございます。
昔、昔、ワタスも遊牧民族やジプシーに憧れたことがあります。この女性の言葉は深いですね。そして、彼女の耳の葉どんな音楽が聞こえるんだろう。ワタスには一生聞くことができないと思われる(笑)、その音楽を聴いてみたいですね。
そういう私も北アルプスの麓の町で、白馬のほうから歩いてくるタイの僧侶?(冬だったのですがオレンジの衣装で)が歩いているのを見かけたことがあります。
今では田舎の人でも皆車に乗っているので、どこからそんな軽装で歩いてきたのだろうと思ったし、私はその遊牧民族とかに憧れつつ子供を生んだばかりで、一気に洗脳社会の波に飛び込んだ時期で、あの光景はショックですた。ただ、見掛けただけなのに、
今でも鮮明に覚えています。

鬼平犯科帳やん from てぃー松

こんばんは。

マティックスさん、たいがい肉体勝負なことやったはりますね!
その女性は今どうしてはるんでしょうか、知りたい。自由のあり方の中でもラテン系には魅力感じます。熱がこもってるからかな。

高校の時に耐寒登山というのがありまして、絶対参加、チームを組んでレース式、欠席した人は後日必ず行かされる、でないと進級させない、ちゅうのが人生後にも先にも登山らしき経験です。
途中で膝が笑い出しつつもだんだんナチュラルハイになっていくのがわかって、翌日の休日は膝が大爆笑、全身わなわな大爆笑で起き上がれんかったわー。

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