福の神

皆様、こんにちは。
お正月もあっという間に終わってしまいました。
今年のお正月は皆様どんな正月をお過ごしになりましたか。

ワタスはまいどの食っちゃ寝正月でしたが、それでもちょこっと外に出てみました。
東京の下町をぶらぶら歩いて最後にたどり着いたのが生まれ育った場所。
この辺は昔からの下町でワタスが小さい頃には悪戯ガキんちょどもがそこらじゅうで走り回っているようなとても賑やかな場所だったのですが、今は町そのものがひっそりとしてなんか寂しいところになってしまいました。

いつも人が並んでいたモツ焼き屋さんやお寺の前のもんじゃ屋さん、忍者屋敷に怪しい物売り屋、大人たちは道脇で将棋指し。
昔は面白い街だったのに。。。
毎日がワクワクの連続で街全体が一種怪しい?テーマパークのようなそんなところだったのですが。。。


この町に限らず、今、日本全体が少し元気がなくなっているように思えますが、そんなときはこの人がお役にたてるかもしれません。

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ん、誰?!この人?
ワタスも数年前までは知りませんでした。
名前を"仙台四郎"といいます。
仙台では超有名人です。

仙台の従姉の家の玄関に写真が飾ってあったので聞いてみたら、商売繁盛の守り神なのだといわれますた。

この人は江戸から明治にかけて実在した人物だそうで、幼少の頃に川へ転落する事故で1週間程意識不明となり一命はとりとめたものの、それから知能の発達が遅れてしまったそうです。
当時は、「知的障害」という医学的な概念はまだ登場していなかった頃で、周囲から「しろばか」と呼ばれていじめられていたのですが、四郎さんが立ち寄るお店は不思議と商売が繁盛するようになり、いつしか周りから"福の神"ともてはやされるようになります。

仙台では商売繁盛の守り神として写真や置物などが売られています。
そういえば大阪のビリケンさんのような存在なのかもしれませんね。


この仙台四郎の話を聞くとワタスの生まれ育った下町のことを思い出すのです。
ワタスの通っていた中学校は、障害者の子供達のクラス(特殊学級と呼ばれる)があり、通常クラスの子供達と一緒に学校に行くのですが、やはりその中でも差別や偏見は存在しておりました。
が、それは中学生の子供達にとって「障害をもつ人」へどう対処していいのかわからず、また自分の中での心の準備ができていないために起こる矛盾への裏返しが差別的な言動となって表にあらわれてくるのかもしれません。

知的障害者である"コウゾウ"くんという子はかなり図体がでかく、顔かたちは仙台四郎に似ておる子だったのですが、授業中によく校庭や近所の商店街をぶ~らぶ~ら徘徊しては担当の先生や商店街のおじさん達を困らせておった問題児でありました。

通常クラスの悪ガキ達は、そんなコウゾウくんと特殊学級の子達を怒らせてはキャーキャーと逃げ回り格好の標的としていたのですが、それは長くは続かず、先生や父兄達にキツクお灸をすえられることとなります。すると今度はコウゾウくんの徘徊がまたまた始まって先生や商店街のおじさん達を困らせる。

そうやってくるくると堂々巡りを繰り返しながら様々な問題を噴出させていたのですが、結果的にはほとんどが良い方向に向かっていく、その不思議な流れって一体何だったのでしょう。

あれほど問題を起こしていたコウゾウくんや悪ガキどもが、卒業式にはお互いに肩を組んで仲良く卒業していったあの光景に商店街のおじさん達も我が子のように喜んで町全体が活気づいていたのでありますた。

今思えば、町そのものが様々な問題に対して学びの中にあったように思います。
傷つけ傷つきながらもそれもまた生きるエネルギーとなり、
子供も大人もみんなで一緒に学んでいた。。。
それこそが元気の素、活気の素となっていたような感じがします。



今、ひっそりしているその町の商店街には子供の姿はあまり見かけませんでした。

ふと、商店街であの悪ガキ達を追いかけるコウゾウくんの後ろ姿がワタスの記憶に蘇りました。

「コウゾウ!、コウゾウ~!」

「な、なに~い!こら~待て~!」



ご精読ありがとうございます。
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 コメント

神様も選択するらしい from マティックス

ちゃんびーさん、こんばんは。

仙台四郎さんはなんとも不思議な雰囲気を持つ人だったようです。
この人の入る飲食店は繁盛したそうですが、
どんなに豪華な飲食店から招待を受けても行きたくないお店には絶対に行かなかったそうです。

この人が訪れるということは繁盛する準備が整ったお店ということかもしれません。
それってどこかのハンコ屋さんの話と似ているなあ(笑)。

from ちゃんびー

佇まいが何とも不思議な感じのかたですね。人間の身体を纏った神様みたいです。

Re: タイトルなし from マティックス

mistymidoさん、ありがとうございます。

天災の時などはやはりご近所付き合いがものを言いますよね。
日頃から向こう三軒両隣のご近所付き合い本当に大切です。(ワタスも反省)

地域の行事や子供たちを通して町ぐるみで繋がっていくことは昔も今もホント重要なことなのですが、
最近は会社の仕事が忙しい人が増えたのでなかなか参加できないのが現状です。
共働きが増えたからなおさらなのかもしれません。
そうやって地域での繋がりを分断していこうという奴らの企み、う~ん、やらせはせん!ってちょっと前の玉蔵さんになってしまいますなあ(笑)。

善光寺といえば、精進料理食べますたよ。(お蕎麦は食べなかったですが)いや~とても美味しかったっす。
町並みもとても面白かった記憶があります。
一番怪しかったのはというと、善光寺のお坊さんだったかも(笑)。あは。

Re: タイトルなし from マティックス

てぃー松さん、ありがとうございます。

そうなんです、最近そういう問題が表にはでなくなってその分心の闇の部分に隠れてしまっているような感じがします。そうなると陰湿的に強くなりすぎてさらに深刻化してしまう。
問題を表に出してくれる存在が今はなかなか登場しにくい世の中になってしまったんですね。
なんかとても悲しいことです。

昔、大阪へ行った時に通天閣近くに行ったんですけど、結構、深夜だったもんでビリケンさんに会えませんでした。今度大阪行ったら是非お会いしたい。
しかし、通天閣近くの飲み屋さんの安さには超びっくらしますた(笑)。
(激安でっせ!!)

from mistymido

ども。mistymidoです。

地域活性化ミーティングなんかやらなくても学校も町も家庭も強く繋がっていた。。。
ところが今は分断されまくり、隣の人と会うのは回覧板を回す時ぐらい。。。(これは私の現状)
阪神の大震災の時、高級住宅地より下町の方が倒壊した家屋からの救出が早かった、隣近所お互いにプライベートエリアの事までよく知っていたからと言う話を聞いたことがあります。
一度ばらばらになった地域を元に戻すのは大変な事だけど、"コウゾウ"くんがいたら話はちょっと変わってくるかも。。。
(学校で叱られている、"コウゾウ"くんの友達を目撃しました)"コウゾウ"くん達のピュアな、神々しさを先生達にも理解してほしいなぁ。

数年前に珍しく雪が積もった日があって、あの時は、登校時に集団になるだけの子供たちが一斉に外に出て雪合戦をはじめたから、どの家も雪玉を投げつけられた跡だらけになって、投げる雪すらなくなった時に隣の子供が「おじゃっまします~」って初めて遊びに来ました。たったこんな事ぐらいでお礼の電話をいただくような現状ですが。”福の雪”と呼ぶことにします。(笑)

それから、怪しさ満点のテーマパークみたいなところと言えば、私にとっては善光寺の門前町。未だに町の詳細がよくわからないのですが、蕎麦だけはどこのお店もお勧め出来ません。(笑)

from てぃー松

傷つけ傷つき、これ抜きで学べることって限られてくると私も思います。
偏見や差別も表に見えているうちはいいけど、腫れ物に触るように神経質に扱いすぎてそのものが視界に入ってきにくくなると本質がわからんままになる。

仙台四郎さん、ビリケンさんや、と思いました。ビリケンさんてそもそもどういう発祥のもんかそういえば知らんわ、大阪人やのに。
ちょっと調べてみよ。

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