"生命の樹"へ到る裏道 その2

「人間はどうやって魂を失ってしまうの?」

「魂に対する罪を犯すときだ」

「例えば?」

「魂を汚すこと。我欲のために神を使おうとするときだ

--- テオドール・イリオン著「チベット永遠の書」より-----------------

皆様、こんにちは。
お腹の具合がおかしくて更新が遅れてしまいますた。
どうもすいませんです。
おかげさまですっかり良くなりますた。
一時はあまりにも便所に行くものですから、
ここで生活したろか~などとおバカなことを考えておりますた。(やったらおバカの殿堂に入れるかもしれない(笑))
もう大丈夫デス。でも夏だからこれからも気をつけないと。
いろいろとお気使い頂きましてありがとうございます。


さて、本日は前回に続きましてKENさんのその後を書きたいと思いまつ。
悪へ向かってまっしぐら、それではいってみましょう。

前回のあらすじを少しだけ。
元ボクサーだったKENさんは、大学卒業後入社した会社での成績は散々でありました。最初好意的だった上司も2ケ月間全く営業成績が残せないKENさんをみているうちに毎日胃がキリキリ痛むような罵声をKENさんに浴びせるようになります。

徐々に崖っぷち状態に追い詰められたKENさんは、赤面症とひどいドモリを治すため、学生時代ボクシングの試合の前にやっていたあの不思議な瞑想をやるようになります。それが起死回生の効果を生み、少しつつ営業成績が残せるようになるのでした。

それから数ケ月後、ついに会社でのトップセールスマンに登りつめるのですが、抑えていたエゴがむき出しの状態になり、それまで苦しめていた人々へ報復を行なうようになります。

社内ではKENさんを陥れようとする動きが活発化し、いつしか抵抗勢力のワナに嵌りその会社を自主退職させられる羽目になってしまいました。KENさんは、ここからいわゆる悪徳商法と呼ばれる世界へ入っていくことになるのですが。。。

メルマガ「潜在意識を活用する超人たち」(2003年)より転載
-- 転載はじめ ----------------------------------------------

コミッション(歩合給)の高い、それらの悪徳会社では、

月100万円を超える給料を
もらうことも、珍しくなかった。


20代前半で、いきなりそんな大金をつかむと
だんだん狂ってくるんだね。

することに、情け容赦がなくなってくる。


『もし、この不思議な魔力を自由自在に操ることができたら、
世界征服だって、出来るかもしれない・・・』


笑うかもしれないが、
本気で、そんなことを考えだしてた。


今思えば、馬鹿な話だ。

そんな馬鹿なことを、思えば思うほど、
不思議な力は、失われていくってことを



その頃は、まだ知る由もなかったんだな・・・・


-- 転載おわり -----------------------------------------------

jyaakunoki-2.gif

月100万円を超える給料が入ってくる経験はそうできるものではありませんが、一度経験してしまうと麻薬のように止められなくなるというのを昔知り合った人達から随分聞いた覚えがあります。
しかも、汗水流すことなく、ゲームのような感覚で湯水のごとく湧いてくる金、金、金。

そんな大金を前にして狂うなっていうのもまあ可笑しいのかもしれません。まったく当然の感情なのかもしれませんが、しかし渡ってしまったら簡単には戻れない一線をKENさんは越えてしまいました。

ワタスもその昔そんなアホのような夢を見ていた一人なので、KENさんのその時の心境はとてもよくイメージできます。だんだんお金に取り憑かれていく様子もその通りで人の心や気持ちなどにかまけていられないそんな非人間的な無機質なものへと変貌していくのです。まさに生命の樹の裏側、邪悪の樹のステップを踏んで暗黒の闇へと向かっていくのでした。

メルマガ「潜在意識を活用する超人たち」(2003年)より転載
-- 転載はじめ ----------------------------------------------

高額な金額を、その日その場で決めてしまう
訪問販売のやり方は、大体どこも同じだ。

その商品の良さを売るのではなく、

顧客に、しつこいぐらい・・・



買わない場合の恐怖感を、植えつける。



人は、得することより、恐怖感で動かされる。
どっかの洗脳集団と同じやり口だ(笑)





例えばこんな写真みせて
http://member.nifty.ne.jp/miz-ttm/kenkou/dani.htm
(※リンク切れています)


『これが、知らず知らずの間に、お腹の赤ちゃんに影響を与えてるんです!!』

なんてこと言われて・・・・



その商品を買わない場合、

『お腹の赤ちゃんが、こんなになってもいいんでしょうか・・・・』
http://homepage1.nifty.com/ysh/pa12.jpg


なんて説明、まぁ一種の脅迫だな。



つまり商品を買ったら、君は助かる。
買わなければ、地獄が待っているよと

何度も何度も、言い聞かせて
精神的に追い詰めていくんだ・・・


そんな馬鹿なことして、

多いときは、100万円以上もの給料を貰い始めた
純粋?で若かりし僕は、

今まで手にしたことのない大金を、
握らされ、狂ってしまった。

自分の儲けのためなら、人のことなど、
どうでもいいかのように、暴走しはじめたんだ。



10人~20人に会えば、必ず

『こいつなら、すぐに売れる!』

って、タイプの客に、必ず1人は巡り合う。




そう、訪問営業でひっかかるタイプの客は
ある程度決まってたりするんだ。

だから、一度騙された人は、
何度も何度も、騙されることとなる。


ローンで、がんじがらめになって
破産宣告する人まで、中にはいるぐらいだ。


だから、





『もう、お金が無いんです~~~~~』



なんて言って、説明している顧客が
泣き出すことなんかも、営業中に、何度かあった。

まさに僕は、史上最凶の
暴君営業マンと化していたのだ・・・・


-- 転載おわり -----------------------------------------------------

jyaakunoki-3.gif

金持ち父さん貧乏父さん」という本が一斉を風靡していた頃、若い人たちを中心に企業化ブームが起こり、ワタスもちょっとだけいろいろな活動に参加していた時期がありました。
この著者であるロバート・キヨサキが考案したという"キャシュフローゲーム"なるものを最初にやったゲーム会で、ファシリテーターと呼ばれる先生役の人を中心に顧客を広めていくにはどうしたら良いかというテーマを数人でディスカッションをした記憶があります。

その時出たのが、"飴とムチ"作戦。
""とはその商品を買って得られる効果をいかにリアルにイメージさせて"幸せの気分"に浸らせることができるか。例としては、週刊誌の裏側に載っているあのいかにも怪しそうなブレスレットをつけて両側に美女をはべらしてニタニタ笑っているおやじの広告なんかはそうですね。でもあの広告巧妙です。ウソだと思いながらも結構"幸せな気分"に浸ることができます(笑)。

"ムチ"とはその商品を買わなかったことでなるであろう負の効果をいかにリアルにイメージさせて"底知れない恐怖"を与えることができるか。こちらの方が圧倒的に多くまた効果があります。人は恐怖を与えてくれるものに意識が集中しやすい性質があるからです。それをうまく利用して顧客作りに応用しようとしていたのですからやっていることはKENさんとまったく同じです。

人を誘導して金儲けを考えようとしていた。世の中の広告で使われている手法の一つですが。。
これもまた知らないうちに邪悪な樹のステップを踏んでいるのと同じかもしれませんね(笑)。


メルマガ「潜在意識を活用する超人たち」(2003年)より転載
-- 転載はじめ ----------------------------------------------

とにかく、その頃の僕は心が渇いてた。
今にして思えば、一番うまく潜在意識の力を利用してたのは、

ボクシング時代だった。



なぜって、金とか自分の利益とか、
あまり考えてないからね。

純粋に、ただ強くなるためにやってたんだ。
だから、瞑想もうまくいってた。



ボクシング時代の体験記は、6月29日号から連載開始
http://・・・.・・・・.com/・・・・/
(※リンク切れていましたのではずしました。)


ところが、社会へ出て、営業で瞑想しはじめて、
まともな営業ならまだいいが、

へんな方向に、いっちゃったものだから、

どんなに一生懸命がんばっても、
どんなに、成績あげて、給料が増えても、


残るのものは、いいようのない空しさと罪悪感だった。

一方では、自分だけの金儲けのために、
人を泣かしていいのかって、いつも叫んでたんだ。

心の中のもう一人の自分がね。




『なんで、僕はこんなに苦しいんだろう・・・・』

段々その言いようのない空しさは、
仕事ばかりしてるせいだって、思い始めた僕は

給料も多かったし、信頼もされてたのに、
わずか1年半年ぐらいで、その会社も辞めてしまう。



酒もたばこも、ギャンブルでさえ
やらないから、金だけは沢山貯まったので、

沖縄よりまだ南にある、
離島へ飛んで、放浪の旅にでた(笑)


西表島(イリオモテ島)なんかでは、
一泊3000円で二食付きとかの、安い宿があって、

暇だから、宿の店のおじさんのパイナップル畑で農業
手伝ってやったら、その宿泊費3000円まで無料にしてくれて、

何ヶ月も滞在することとなる。


冬になると、スキーだろって、

今度は長野のスキー場で安宿かりて、
毎日スキーして、冬の間は、山にこもっていた。

金が無くなって来たら、都会へ戻って、
また別の訪問販売会社に入社して、稼ぐんだ。

営業成績だけ上げれば、そういう会社って
いつでも誰でもOKなんだね。すぐに雇ってくれる。


履歴書もってったら、

『ん、君、経験者か。
色々訪販(訪問販売)経験あるね。明日から、ぜひ来てよ。』


ってすぐに入社OKだ。


だから、仕事と金には困らなかった。



20代の頃の大半は、そんな生活の繰り返しだった。



今、若きセミリタイアなんて言葉、
成功本なんかで、流行ってるみたいだけど、

ちょっと意味が違うかもしれないが、
南の島で、遊んで、冬はスキーして
一年の半分以上は、放浪してた僕は

まさに、若きセミリタイア?みたいな生活をしていた。



うらやましい・・・・・・・って?



そんな生活、聞く側は、面白そうに聞こえるかもしれないけど、
やってる本人は、つまらないんだよ。

毎日が空しいだけだった。

そんなブラブラしてる奴って、他にいないじゃない。



たまに、面白い奴見つけても、
すぐに自分の生活に戻っていくでしょ。

一人で馬鹿みたいに、遊んでブラブラしてても
全然面白くもねぇんだよ。


必死に仕事して、充実感味わって
ほんの年に数回、そんな旅行を楽しむ人には、

楽しいもんだろうけど、


毎日そんなことしてたって、
面白くもなんともないんだ・・・



金はある。

時間もある。

好き勝手やってる。

誰にも強制されない。




でも楽しくネェ・・・・・・

空しいだけ・・・・・




さて、読者の皆様、

そういう生活続けてたら、人間どうなると思う?





『僕は、一体何のために生きてるんだろう・・・・・・』


って、思いだすようになったんだ。


生きてるのが、段々嫌になってくるんだよ。
その頃は、ホントかなり、やばかった。

病院には、いったことないが、
診断されたら、多分鬱病だったんだろうなって思う。




日本って自殺による死亡率が、世界一なんだってね。

なんだか、その意味、わかるような気がする。


明日のごはんが、
食べれるかどうかわからない

開発途上国の人って、
自殺なんてほとんど皆無らしい・・・・



潜在意識を、活用して、金持ちなって、
南の島で日光浴してる写真とか

ベタベタHP貼り付けて、夢の生活なんて、
馬鹿なこと書いてるのあるじゃない。




そこで、コレ読んでる、君のHPのことだよ(笑)



そんなのが、本当に楽しいものだと
勘違いしてる馬鹿は、

実際そんな体験をした事無い奴なんだね。

詐欺師のHPだよ(笑)
あんなもの・・・・



あんなの見るたびに、その頃の生活思い出して
嫌悪感が、沸きだす。

『てめぇ、一度でも、そんな生活したことあんのか?』
って、聞きたくなる。



おまえらのインチキな成功法則は
すべて、マルッと、どこまでも、お見通しだっ!

(トリック・仲間由紀恵風に)

http://www.tv-asahi.co.jp/soft/book/dvd/trick/
(※リンク切れています)


今にして思えば、

訪問販売で、営業がんばって、金貯めたのも、
南の島行って、バカンスしたのも、
冬山でスキーばっかしてたのも、


幸せ探して、いろんな事したんだけど、
どこにも、そんなもの、無かったんだな。


幸せ探して、旅してたけど、
絶望感って奴だよ。

見つかったのはね・・・・



先週僕が死よりも、つらい経験をしたなんて
書いてあるので、

なんだか災難に見舞われたのか、
病気になったのかなんて、

読者の皆様は、思ったんじゃないだろうか・・・・・

でも、これって、ある意味、
そんなのより、ずっと、ずっと苦しいんだな。




こんな状態を救ってくれたのは、
やっぱり瞑想だったんだ。

瞑想すると、人の心を進化に導く力を感じる。
僕は、そう実感している。

何か、すごいものが瞑想中現れて、
幸せの方角に導いてくれたのかって思うでしょ?



違う、その逆だ。

瞑想中に、本物じゃないけど、亡霊が現れ出したんだよ。
今まで僕が訪問販売で、騙し売りしてきた客の亡霊だ。

生霊って奴だな。


『金返してくれ~~』って現れるんだよ。

瞑想なんて止めたら、それで終わりじゃない。
そうしてたら、今度は、寝てる間に夢でも現れだした。

心やさしいおじいちゃんとか
おばあちゃんが、

僕のこと信頼してくれて
馬鹿な商品、高額な金で買ってくれてね。



そんなやさしい人たちを騙して、
売りつけてきた自分が、

死ぬほど、罪悪感で、
苦しく思えるようになり出したんだ。


その頃、以前話した持病の腰痛も、頭痛も最悪だった。
寝てても、起きてても、何してても痛むんだよ。

いつも、痛み止めの薬携帯しないと、
絶えられない。


かなり長い期間、そんな夢と、
腰痛で、苦しみ続けた。


僕を信用してくれたやさしそうなおばあちゃんが、
夢の中で、悲しい声で、いうんだよ。




私の年金返しておくれ・・・・って、




うなされて、罪悪感で苦しんで、
胃まで、キリキリ痛くなってくる。

苦しくて、涙流して、
叫び出して起きたときも何度かある。





『うう~~~っ、もういっそのこと、殺してくれ・・・』
『生きる資格なんてねぇよ、僕は・・・』



って、悲痛な叫びだった。


このまま、苦しむなら、殺されたほうが、ましだって、
思ったぐらいだ。


心の奥底から、どんどん
そんなメッセージが湧き上がってきたんだ。

絶対もう悪徳商法の営業なんてやらない。

もうたくさんだ。するなら、死んだほうがましだ。


そんな思いになると

少しづつだが、
苦痛がひくようになってきた・・・・


-- 転載おわり -----------------------------------------------------

潜在意識を"自身のエゴ"のために使った反動がやってきました。
恐怖と苦痛を人々に与えてエゴを増やし続けてきたKENさんには、その恐怖と苦痛がめぐりめぐってKENさん自身に帰ってくることになります。これが"原因と結果の法則"(ジャームズ・アレンか)というものでしょうか。

まるで姫路白鷺城の天守閣牢格子の中に抛りこまれた宮本武蔵のように
阿鼻叫喚、七転八倒の世界の中でKENさんは次第に悟っていくのです。

"エゴ"をとことん追求するその先は""なのかもしれません。しかし""は終りではなく、転生をもって生まれ出てまた""に近づいていく。。その繰り返し。
といって"エゴ"は悪いものだ、排除しろという考えではなく、"エゴ"を知り"エゴを越えるその力"が人間にはあるのではないかとワタスは思いまつ。
KENさんがこのような体験をしたのも自らのエゴを越えるため、この邪悪な樹のステップを転換させて生命の樹へ到る裏道を見つけ出すためではないかと感じるのです。

jyaakunoki-4.gif

さて、その生命の樹へ到る裏道をKENさんは見つけ出すことができたのかどうか。。それは次回でまとめたいと思いまつ。もう少しお待ちくだされ。

それでは、次回で。

ご精読ありがとうございました。
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 コメント

Re: 偶然の一致 from マティックス

まなさん、ありがとうございます。

ワタスでよければいつでもお話聞きますよ(笑)。
(なんかラジオ番組で似たようなシチュエーションがあったような。。)

なんとKENさんに似た境遇の方とのこと。
まなさんは、その方が好きなのですね。

でもどうしようかと悩んでいらっしゃる。

ワタスが思うのには、今の状況だからまなさんはその方に惚れたのだと思います。
しかし、それはまだその方の一部分に過ぎず、まなさんの知らない部分もまた沢山あると思うのです。
嫌な部分も中にはあってそれも知った上でまるっと含めて、まなさんの心の天秤にかけます。
×より○が重くなってよっしゃ~行こう!ということになったらドーンといったらいいと思いまつ。

それまでその方が待っていてくれたら本物だと思いますよ。

マティックスのよろずお悩み相談室また来週~♪

偶然の一致 from まな

お久しぶりです。
実は 私の近しい人に
KENさん程の深いレベルで、魂を売る、苦しい思いではないけれど
似たような販売、高収入を得たものの
金銭とは別に 喪失感にさいなまれた方が居ます。

そして 私は今
その方の新しいスタートに立会い
寄り添い 支えるべきなのか
距離を取り 見守るべきなのか

何が その方に投げかけられる
本当の愛 なのか
日々 勉強中なのです。

ひゃぁぁ
時々 愚痴も聞いて欲しい~
マティックスさんに。。。

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